数式が苦手でも簡単逆算! Excelゴールシークは知らなきゃ損

数式は苦手だから、極力考えたくない!!!

そんなあなたにオススメなのが、Excelのゴールシークという機能です。
ゴールシークは、何かを「逆算」したいときに大活躍します。
例えば、営業目標を作るときによくある、粗利から販売数を「逆算」するケース。

数式が分からない


1つでも当てはまったあなたは、「逆算=ゴールシーク」の法則を知らなきゃ損です!

1分でわかる「ゴールシークって何?」

ゴールシークとは、表に元々入っている数式を利用して、計算結果から必要な値を逆算してくれる機能です。

先ほどの例で言うと、セル【C3】に入っている「粗利=(単価-原価)×販売数」という数式を使って、計算結果、つまり「粗利」が30万円になるための「販売数」を逆算してくれるのです。

Excelが自動計算してくれるので、「速い&正確」の一石二鳥。
何より「自分でいちいち逆算用の数式を考える面倒」から解放されます。

ゴールシークって何?


ちなみに、ゴールシークがどのような仕組みで逆算しているかというと、かなりの力技。
なんと、「目標値」と一致する計算結果(30万円)になるまで、「総当たり式」に計算しているんですよ。

総当たり式


それでは、ゴールシークの便利さがわかったところで、さっそく使い方を確認していきましょう。

実は超簡単!ゴールシークの使い方

ゴールシークは、逆算したい表さえあれば、たった3ステップで超簡単に使うことができます。

●用意するもの:数式入りの表
用意するもの


●操作方法:簡単3ステップ
① 「データ」タブを選択
②「What-If分析」→「ゴールシーク」を選択
③ ダイアログボックスに各値を入力→「OK」
操作方法


これで、目標の計算結果に対する「販売数」を一瞬で逆算することができました。
逆算を反映したい場合は、最後に「OK」をクリックしておきましょう。

ゴールシークは複雑な計算でこそ、真価を発揮する!

今は説明のために、わかりやすい例を使ったので、「あのくらいなら自分で何とか数式を考えられる」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし「ゴールシークよ、ありがとう!」と感謝したくなるのは、もっと計算が複雑になったとき

例えば、ローン計算で月々の返済額を出すとき、Excelでは「PMT関数」という関数をよく使いますが、こうした複雑な関数を使って逆算したい場合などに、ゴールシークは大活躍するのです。

●月々の返済額を「5万円」にしたら?「借入金」を逆算!
複雑な計算


実践編 損益分岐点も、ゴールシークなら簡単!

ゴールシークを使えば、会計でよく求められる「損益分岐点」の計算も楽勝です。
ビジネス現場でよく使う実践編として、最後に確認してみましょう。

※補足
損益分岐点とは、「稼いだお金 – 使ったお金 = ゼロになる点」 のことです。


今回は損益分岐点を使って、赤字にならないために、商品を「最低いくつ販売すればよいか」を求めます。

●赤字にならない「販売数」を逆算!
販売数を逆算


ポイントは、「目標値の数値」です!今回は「損益分岐点」ですので、「稼いだお金 – 使ったお金 = ゼロになる」、つまり 「純利益」の目標値は「0」となりますね。

目標値の数値


いかがでしたか?
今回ご紹介したゴールシークを使えば、簡単&一瞬逆算ができます!
応用範囲が広いので、さまざま場面でお役立てくださいね♪

ゴールシークの簡単な解説動画




おまけ:逆算したい項目が複数ある場合はソルバーを活用しましょう。

詳しくは、下記の記事をご覧ください。

過去記事へ

Excelには後から簡単に追加できる「アドイン」という機能がいくつか用意されています。
今回はそんなExcelの「アドイン」の中から“ソルバー”という機能をご紹介します。



今回のExcelスキルの習熟度をチェックするためのシートをダウンロードしていただけます! (※感想など頂けると嬉しいです!)

今回のExcelスキル:ゴールシーク



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